「ピアノ・ポートレイトvol.1」では、純粋に好きな曲、まず今、東京で弾きたい曲を集めました。
以前、大好きなピアニストのリサイタルに行って1曲目から完全にノックアウトされ、
帰ってすぐに楽譜を注文し、いつか弾いてみたいとずっとその時を待っていたクラムの作品。
どこか違う次元に連れていってもらえそうなところが好きです。
続けて、ここ近年はまっているヴィラ=ロボスの作品。
彼の作品はまずカッコイイ!!と飛びつくのですが、
弾けば弾くほどそんな簡単な言葉では表してはいけない深さを感じます。
痛み、嘆き、祈り・・・
そういった感情が表現できればと思います。
後半はコリアの作品から。
独特の世界がただ好きで大切に弾きたい作品。
バルトークは学生時代から特に好きな作曲家で、この作品は昔から
すごく興味があったけれど、今じゃない気がしてなかなか踏み出せずにいた曲。
今回東京で演奏させていただけるので新しくチャレンジしてみた曲です。
最後は、アレグロ・バルバロ。
プログラムのラストに大曲をもっていくのがよくあるコンサートですが、
今回は気がついたら目の前をすごい勢いで風が吹き抜けていった・・・
という感じで終わりたくこの作品を最後にもってきました。
今回のプログラムで僕は作曲家、作品と少しでも近くなり、
自分の内側から沸いてくる想い、感情で演奏できればと思っています。
友光雅司
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