公演名:女性作曲家を聴く・その7
激動の昭和を生きた女性作曲家 吉田 隆子
YOSHIDA TAKAKO(1910-1956)
生誕100年記念コンサート
公演日時:2010年12月5日(日) 14:30開演
会場:求道会館
料金:入場料3,000円(全席自由)(チケット完売・要問合せ)
プログラム:
吉田隆子:
君死にたもうことなかれ(歌曲)
カノーネ(ピアノ曲)
ヴァイオリン・ソナタ ニ調(ヴァイオリン曲)
ソナチネ(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ) ほか
演奏者:波多 野睦美(メゾ・ソプラノ) 寺嶋 陸也(ピアノ) 長尾 春花(ヴァイオリン) 伊東 真奈(ヴァイオリン) 中村 翔太郎(ヴィオラ) 山本 直輝(チェロ)
コメント:http://women-music.cool.ne.jp/より
今年は吉田隆子の生誕100年に当たる記念年です。「女性と音楽研究フォーラム」では、これまで日本の女性作曲家コンサートを2回開催してきましたが、今回初めて吉田隆子を単独で取り上げることと致しました。
吉田隆子は女学校卒業後、橋本國彦に作曲を師事。ピアノ曲《カノーネ》、歌曲《ポンチポンチの皿廻し》を発表し、作曲家としてデビューしました。その後フランス音楽に傾倒し、菅原明朗の下で研鑽を積みますが、周囲の反対の中、1932年プロレタリア音楽同盟(PM)に加盟します。PM解散後は進歩的な音楽の創造と演奏をめざして「楽団創生」を創立し、民衆のための音楽運動を起こしました。1940年戦時体制が進み、隆子は思想犯として、半年間の獄中生活を送ります。重病のため出所を許されましたが、終戦を迎えるまで病床にありました。戦後、奇跡的に快復した隆子は歌曲《君死にたもうことなかれ》(与謝野晶子 詩)を作曲し、この曲のオペラ化に着手しましたが、未完のまま46歳の生涯を閉じました。
これまで、隆子の音楽を聴いた方々から多くの反響をいただきました。彼女の人生と音楽は、2つのキーワード―反戦と女性解放―に集約されると言われています。今回、その枠を越えて、今を生きる演奏家たちが隆子の音楽から何を感じ取り、それをどう伝えてくださるかが楽しみです。隆子ワールドの新たな可能性を是非、皆さまとご一緒に探ってみたいと思います。 女性と音楽研究フォーラム 辻浩美
主催:女性と音楽研究フォーラム(代表:玉川裕子)
問合せ先:辻浩美 TEL&Fax:03-3381-7989
URI:http://women-music.cool.ne.jp/
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